インタビュー企画第2弾株式会社ギブリー執行役員-大熊勇樹さん
今回は、様々な会社で働き、現在の株式会社ギブリーに勤めて三ヶ月目で役員になられたという異色の経歴を持つ、大熊勇樹さんにインタビューをさせていただきました!
今までの経歴や、現在携わっているプロジェクトについて、そして新卒の学生へのメッセージなどを伺いました!是非皆さん最後までお読みいただければと思います。
【今までの経歴について】
Q.現在の会社に入社するまでの経緯を教えてください!
- 上智大学出身だったのですが、3年生の時に普通に就活をして大手メーカーに内定をしたものの、内定式の後に改めて考え、内定を断ってしまいました。
ひどい学生ですねw
若いうちからもっと働きたいという思いがあり、40歳~50歳の時に年収何円で自分が何をしているのかが想像できてしまうということが嫌で、自分のやりたい事じゃないと思ったことが理由です。
<一社目 社員4名のスタートアップ>
それから就活留年をして、有限会社に入りました。当時は従業員4人でデザインをする会社でした。
小さい会社に入りたかった。選んだ会社は自分以外の社員が全員女性で30代以上の営業職の方で、すっごく優秀な人達でした。一年目はそこで、社会人として初めての壁にぶち当たって、自分がこんなにできないのかとどん底まで落ちましたね。
業務内容は飲食店向けに飛び込み営業で、メニュー作りませんか?どういうデザインで、このくらい売り上げ上げます。という提案をしてました。営業から納品までの一連の流れを全部行う感じです。
本当にこの時代は怒られてばっかりでした。ただ自分もどうすればいいかわからなくてストレスばかり溜めていたように思います。
<二社目 成長中のベンチャー企業>
2年働いた時に同世代とも働いてみたいと思い、転職活動をしました。「20代をぶっちぎれ!」という標語を掲げている会社があって、20代の社員が中心となっているその会社に入社しました。業務内容は美容院のホームページを作るというもの。500万、600万の売り上げを月に持ってきていました。
一年半くらいバリバリ働いてて、管理職まで出世して。
ですが、その会社の社長が横領で捕まってしまったんです。上場企業だったのですが上場が廃止になり、会社名も変わって、事業もどんどん買収されて最終的にエアコンの取り付け作業の仕事をするようになりました。
<三社目 大手IT上場企業の子会社>
その後、もう一度ITに戻りたいと思い大手上場IT企業の子会社に入社しました。社員は20名くらいの時ですね。
面接のときに出会った代表や役員さんがとても面白い方たちで。そこでは最終的に8年働きました。マネージャー、統括マネージャーなどの役職にもつきました。
<3社での経験を経て、ギブリーに入社>
そこから、現在ギブリーの人事コンサルを務めている人とたまたま知り合い、ギブリーの代表を紹介してもらい、入社することになりました。
入社のきっかけは代表との相性ですね。 そこで代表とは初対面ですが出会った日に朝まで飲みに行ってw 直感的にこの人と働きたいと感じ、入社を決意しました。
最初は社長室に所属し、会社全体を見ていました。その後今までの経験から既存のデジタルマーケティングの事業を見ることになり、2ヶ月目に社長室兼事業部長に就任し、入社半年後に「SYNALIO」という商材をリリースします。
Q.ギブリーに入社した決め手は?
A.代表に、「次のフェーズで絶対経営した方が良い」と言われたんですね。
これが決め手でした。今までは営業部長として、経営陣が決めた予算を元に事業を行っていたことはあったんですが、自分で会社を経営したことは無かったです。なので、次のキャリアステップとして経営をする、というのは大事だな、と。
今は予算をどうするのか、将来どんな方向にすすんでいくのか?ということも全部決めてます。
代表はそういう部分ではとても懐が深いです。やりたいことを任せて応援してくれるという経営者はなかなかいないと思っています。
【現在開発している商材について】
Q.SYNALIOをどうして開発しようと考えたのですか?
A.SYNALIOは端的に説明すると、ウェブサイトに来た人の商品のコンバージョンを上げるためのチャットツールです。(URL)
「Conversation Tech」(会話×テクノロジー)という概念を作りました。
今の世の中は便利なようで実はユーザーにはあまり優しくない。そのため、ユーザーがほしい情報を最短で手に入れることが出来るようになればいいと思い、「デジタルな世界でも会話を科学することで、よりユーザーが欲しいコンテンツを取得できるようにする」ことを目的とし、この概念を発信し始めています。
わかりやすく例えるなら、WEBの中に優秀な店員さんを採用するイメージに近いですね。
SYNALIOではチャットボットを使用して「会話データ」を取得、分析、利用することができるようにしています。これからは行動データだけではなく、よりパーソナルフィットできるコンテンツを提供するためにも「会話データ」が大切です。
会話をする先に何を生むのかが大事になってくると思います。ユーザーの感情を引き出すことを目的にしています。普段動かない人が話しかけることで感情を出してくれるんですね。
今ないジャンルを作っていっているので本当に面白いですよ!
【就活生に対してのメッセージ】
Q.ビジョナリーになることが必要だということをおっしゃっていましたが、就活生の中でもやりたいことが分からない人もたくさんいます。
ビジョナリーになるにはどうすればいいのか? ということへの考えを教えて頂きたいです。
A.世の中には二種類いると思っていて、先天的なビジョナリストと後天的なビジョナリストがいると思います。
先天的なビジョナリストは小さいころの原体験によって問題意識が生まれているパターンだと思います。これはもう環境ですね。
でも後天的な人は「やりたいこと」に途中で気づく人だと思っています。
仕事などをしているなかで、「やりたいこと」が降ってくるタイミングがいくつかあると思うんですね。でも気づかない人、スキルが無い人、気づいても実行しない人、などがいると感じています。
だからビジョンは後でいくらでも降って来る機会はあると思うので、ビジョンが降ってきたときに気づける、そしてそれを実行できるスキルを身に付ける、人になってほしいというのが一番のメッセージです。
普通の人は一定の速度で成長していくんだと思うのですが、「やりたいこと」を見つけたタイミングで加速がかかるんですね。我武者羅に今まで頑張って沢山経験している人、そして情報感度が高い人がいち早く「やりたいこと」を見つけることが出来ると思います。
だから、頑張るのと同時にアンテナを高く張っていろんな情報を吸収していくことが必要だと思います。このような努力×センスでいち早くビジョンを見つけてほしいと思います。
Q.日々気を付けていることや座右の銘はありますか?
座右の銘は『一期一会』ですね。ギブリーに来てから特に思うようになりました。
ベンチャーに入って、自分で商材を作るようになってから、賛同してくれる人や味方になってくれる人、自分よりも優秀な人の意見とかってとても重要だということに改めて気づいたんです。
出会った人は何かの縁が必ずあって出会っているわけなので、全力で向き合いたいし自分の事を知ってほしいし、相手の事も知りたいし。
縁がある人全員大事にしていかないと、生きていけないという感覚ですね。みんなにこの商材を好きになってもらいたいと思っているのでファンになってもらいたいし、意見も欲しいです。
仕事をする上では『とにかくポジティブ』というのも大事にしています。
自分がポジティブにならないボトルネックを本気で考えた時期がありました。そしたら原因は二つあって、仕事を好きじゃなかった。そして誰かに嘘をついていた。
ポジティブじゃないと楽しくなくて、マインドが前向きじゃないと成果がでないので、仕事をするうえで大事だと思っています。
『性善説』も普段人と関わるところで気を付けています。
人は誰しも嘘をつくことがあると思っているのですが、だから信じない、と言っていたら何も始まらないと思うんですね。だからたとえどんなに裏切られてもいいから信じることがとても大切。
『謙虚さ』も、人と関わっていく上で大事にしています。
「自分はここまでできる」というのは自分はここまでしかできないというのの裏返しだと思います。自分で天井を決めている。
謙虚じゃないと、人としても事業としてもスケールしない。自分の成長をとめるのは自分なので伸びしろをつぶさないために謙虚になることが重要だと思ってます。
そして常に学び続けることが重要だと思っています。たとえそれが部下だとしても学ぶことは必ずあります。
ビジョンに対してはすごく自信を持っているんですが、スタンスは謙虚にということが重要ですね。
自分が謙虚で学び続けることが重要ですね。この変化し続ける社会において、今がピークだとしてもこれからもピークであり続けることに関しては保障できないので、貪欲に学び続けないとですね。
Q.どういう学生と働きたいと思いますか?
A.ワクワクするやつ。元気で楽しいやつ。
自分の意見をちゃんと言える人がいい。思っていることをきちんとアウトプットするって難しいですが、それができないと信頼関係は作れないですからね。
Q.就活当時思っていた「働く」と、今の「働く」に対しての価値観のギャップはありますか?
A.就活当時は「働く」って定義がなかなか作れないと思うんですね。
定義を考える間もなくがむしゃらに働く。というところからスタートして、だんだんと社会的な立場を手に入れることによって、自分の存在意義を見つけ出すことが「働く」ことだと変化しました。
でも今はそこから「働く=自己実現」に少し変わりました。自分の見つけたビジョンを実現するために働く。ということだと思います。
自分がどう思われるのか?は全く気にしていないです。カンバセーションテックという概念を作り、世の中の未来を作っている感じがあって、大変ですがとても楽しいです。
ここまでで、今までの経歴や今の仕事、働くことについての価値観などを伺いました。
働くことはとても大変なことだと思うのですが、自分の考え方、関りかた次第でいくらでも楽しいものにできる、ということを大熊さんのお話を伺って思いました。
これを読んでくださった皆様が、大熊さんの人生や仕事の価値観から「働くこと」や「生きること」に対してヒントを見つけることができたら幸いです!
インタビュー企画、次がいよいよ最終回です…!
次回はファインドスターグループ採用戦略本部長の石上裕也さんです!お楽しみに!